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IT業界のお仕事

先日仕事仲間の飲み会に参加した。
私はIT業界の末席を汚している。ひと月に一回のペースで、同業者達とちょいとした飲み会を開催している。

そこでの今回の話題。
それは、IT業界の仕事が最近つまらなくなったということだ。
WEBやJavaが台頭してきた頃、あの頃は業界にちょっとした熱気があった。
世界が変わりそうな、そんな妙な期待感があった。
WEBのプロトコルやオブジェクト指向的プログラミング、WEBアプリのデザインパターンなどを懸命に勉強した。勉強したことを即、実務に適用した。いろんなものが刺激的で、飽きなかった。深夜まで仕事をしても充実して楽しかった。

しかし最近は違う。
もう煮詰まった感がある。ワクワクしない。
ちょっと残業すると、翌日つらい。
WEBアプリの請負ばかりをやっているからそうなのかも知れない。
年を取ってきたので体力/気力が落ちてきたからかもしれない。

WEBシステムとは極論すると、ブラウザ画面とバックエンドのDBとの間で、情報を出し入れするだけのシステムだ。
こんなのは数をこなせば退屈なだけだ。
しかも安い開発費にも関わらず、短期間で高い品質を求められる。HTMLに記述したスペース文字が" "であるか、  であるか、などのくだらない違いでバグ扱いされたりする、病的なお客さんもいる。
いきおい残業は多くなる。
現場は疲弊するだけだ。
昔の工場は3Kとか言われたが、情報産業は5Kとも7Kとも言われる。
最近は大学の情報工学部に学生が集まらないという話だが、むべなるかな、である。

このように先日は、ひさしぶりにグチだらけの飲み会になってしまった。
IT業界の状況は、かなり「疲れてる」なぁって感じだ。
もしこのままIT業界に就職する人が増えなければ、オフショア開発の方が国内開発よりも多くなるかも知れない。
しかし、日本式のこのままの開発スタイルを続けると、オフショア開発やってる現場がまた疲弊し、日本の仕事を受けてくれる会社がなくなってしまうかもしれない。
そうなると開発単価もあがるだろうから、そうなったら現場も少しは救われるか。

日本の現場ITエンジニアの選択肢は、(1)残存開発者が少なくなるまでこのまま耐えて残存者利益を得るか、(2)さっさとIT業界からオサラバするか、だ。

私は(2)を選択する。
これが正しい選択なのかは分からない。私の場合、収入は1/3に激減する。しかしこのつまらないIT業界でダラダラ生きるよりは、自分のやりたい生活を追い求めた方がずっと気分が良いではないか。
人生の最後、死ぬ時まで選択の正しさは分からない。
死ぬ間際、人生オッケーだったな、と思えればそれでオッケー、オッケーだ。

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